香典返しと宗教

香典返しは仏教の習慣、だとお考えの方も多くいらっしゃいますが、実は違います。

香典自体が、仏教的な習慣ではなく、地域の助け合いの心から生まれた文化的な習慣なのです。

ですから、香典返しは仏教以外の宗教の場合でも、日本人として広く行われています。

香典は、キリスト教式の場合、香典が「お花料」「御ミサ料」という形になり、神道式の場合は、「御榊料」「御神饌料」「御神前」「御玉串料」となります。

しかし、贈る側の心も、もらう側の心も、宗教には関係のない「人付き合い」「助け合い」という精神からきているものです。

ですから、香典返しのマナーも、その心に従って、宗教にはとらわれずに行うべきだと思います。

香典返しの時期は、仏教式の様にある程度の目安があり、神道なら三十日祭または五十日祭の後、キリスト教式なら1ヵ月後の召天記念式後となっています。
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しかし時期にしても、とらわれるべきものではなく、感謝の気持ちを伝えるという事が何よりも大切です。

ただ、地域や宗教によっては、このあたりのことがマニュアル化され、ルールとして存在している場合がありますので、そのような場合は、心よりもルールに従うべきだ、という事になりますね。

香典返しの心がけ

自分は仏教ではないから…。

自分は散骨だったから…。

自分はしきたりやしがらみにとらわれない性格だから…。

こんな理由で、香典返しなどの伝統的な習慣を否定したがる人がいます。

しかし、香典を受け取った以上、お礼をしないというのは大人としてのマナーにかけます。

「ありがとう」は、言葉を覚え始めたころには、もう使えるようになるとても基本的な人間の感情と、社会で生きていくために必要なコミュニケーションの基本です、「自由な自分」にこだわるあまり、感謝の気持ちも表せないような振る舞いをしてしまうのでは、大人とは言えません。

そんなのは、自由などではなく「身勝手」「無責任」「無教養」であるとさえ言えます。

伝統的に香典返しの習慣が無い場合は、次回の香典に、同じだけのお返しをするという習慣があり、それは、人付き合いを家単位で行うので、個人としてその都度完結してしまわないようにという感覚です。

この場合は、香典返しの形が違うだけで、お返しをしないという事には当たりません。

しきたりにとらわれた考え方をするのではなく、感謝を伝える「気持ち」の表現として香典返しを考えれば、するべき事を自分自身に問いかけることができます。